障がい者支援施設「高森寮」外観

創設者の想い

創設者 川口泰量(銅像)

創設者川口泰量は、大正10年福岡朝倉郡で姉一人と男四人の五人兄弟の末っ子として誕生しました。その兄弟の一人が重い病になり、信心深い母親は近くの日蓮宗のお寺に参拝し一心に祈ったといいます。そのお陰で命を取り留めた時、「兄弟の中で必ず一人を仏門に入らせます」と約束をしたと聞いています。日蓮宗とのご縁の始まりです。

その後山梨県身延山専門学校を卒業し、1年の中学校の教員をした後、縁があり熊本県熊本市川尻町法宣寺の住職となりました。
結婚して、待望の第一子である姉が仮死状態で産まれたことが原因で、重度の知的障害であることが分かると、仏門にいながらこの子を助けられなかった自分を責め、法華経の教えを改めて読み、厳しい修行を自分に課して毎日姉の将来の幸せを祈っていたそうです。その障害を持つ親の気持ちが「同じ障害を持つたくさんの人々を幸せにする施設をいつか作りたい」との夢を生きる力に変えていったのだと思います。

かわしり子ども園/旧高森寮旧高森寮最後の日/平成19年7月31日

昭和40年当時、川尻町は商店で栄えていましたが、たくさんの子ども達が町中を遊び場としていて大変危険な状況でした。そこで保護者の方が安心してお仕事が出来るよう、子ども達を安心して預けられる保育園を法宣寺の境内に開設しました。その後は法人沿革のとおりに、現在も幼保連携型認定こども園「かわしり子ども園」として運営活動しています。

副住職時代に阿蘇郡高森町の「本城寺」の住職としてお寺を任せられたことを機会に、この高森の地に家族で移り住みます。熱心な信者でありました岩下うめ氏とのご縁もあり、自然豊かな高森町色見に施設の建設を計画しました。当時は土地の取得と建設費は創設者の自己負担だったため、資金の調達又開設にあたって地域の理解を得ることには大変苦労をいたしました。まだ知的障害と精神障害の区別も理解されていない時代でしたので、地城の方に受け入れていただくにはたくさんの時間を費やすことになりました。地元の方の協力により土地を得、現在の日本財団からの補助を受け、昭和52年5月、旧精神薄弱者福祉法に基づく知的障がい者更生施設として県下で7番目の施設「高森寮」を開設いたしました。

我が子の障害の程度が最重度であり、他の施設からなかなか受け入れられなかった経験を生かし、障害の重たい方を優先的に受け入れていきたいとの思いがありました。16歳から入所が可能だったため、在宅の方、他施設におられた方、精神病院を退院した方等、県下各地から入所希望があり定員50名でスタートしました。

創設者川口泰量が施設を運営していく上で大切にしていた事は「共に働く」ということです。
働きたい、仕事がしたいという思いは障がいを持っていても同じです。開所当時から農作業・クッション作業・熊の餌袋詰め作業・モルモット飼育作業・養鶏作業等、色々な仕事を取り入れて利用者さんと職員が一緒に汗を流して作業をすることを大切に実践してきました。特にその頃ブームになりつつあったハーブ栽培を取り入れ、アロマオイルに加工することなどを視野にいれてラベンダー畑を作り、オリジナルのものを作りたいという思いが強くあったようです。ラベンダーの最盛期には「ラベンダー祭り」を開催し、地域に開放してラベンダーの香りで包まれていたことを思い出します。
「共に働く」という思いは、40年たった現在、就労継続支援B型事業「就労支援センターたかもり」20名定員の事業所となり、有精卵の生産販売・ビュッフェ「六花亭」の経営・小麦栽培加工等を主な作業として活動しています。

創設者は平成8年4月に亡くなりましたが、法人設立45周年を記念して銅像を建立した際、座右の銘としていた法華経常不動経菩薩品第二十を刻みました。

我深く汝らを敬う、あえて軽慢(きょうまん)せず。
所以(ゆえ)は何(いか)ん、汝ら皆菩薩の道に行じて、当に作仏することを得べしと。

どんなに重い障害を持って生まれてきても人から軽んじられることなく、人として大切に尊重されて生きる権利があるのだから、ここ高森の地で自由でのびのびと人生を送って欲しいとの思いであったのではと思います。
これからも創設者の思いを引き継ぎ、その人らしい幸せな人生が送れる施設でありたいと思います。

創設者三女手島智子

法人概要

沿革

1964(S39)
8月、熊本市川尻町309番地に宗教法人日蓮宗法宣寺を母体とし、御心を心として社会福祉法人川尻保育園が誕生
委託保育所として「川尻保育園」を法宣寺境内に開園
1965(S40)
2月、社会福祉法人川尻保育園認可
4月、社会福祉法人川尻保育園設立認可(定員60名)
1968(S43)
4月、園舎を増設し定員を90名に変更
1976(S51)
10月、社会福祉法人川尻保育園を「社会福祉法人立正福祉会(りっしょうふくしかい)」と改称
1977(S52)
5月、日本船舶振興会の補助で熊本県阿蘇郡高森町大字色見字下原口822番地の地に知的障がい者更生施設「高森寮」を設置経営(定員50名)
1980(S55)
中央競馬社会福祉財団の助成金を受け作業棟を増築
1990(H2)
清水基金の助成金を受け自律訓練棟(現在ホーム「さくら」として利用)を敷地内に建設
1997(H9)
12月23日、御下賜金 拝受
1999(H11)
4月、平成10年度社会福祉施設等施設整備費及び社会福祉施設等設備整備費補助金を受け川尻保育園を敷地内川尻5丁目4-24に移転改築
2000(H12)
6月、高森町内にグループホーム「高森」を開始(定員4名)
2002(H14)
4月、平成13年度熊本県社会福祉施設等施設整備費補助金を受けて熊本県阿蘇郡高森町大字色見字下原口823番地の地に知的障がい者デイサービスセンター開所(定員20名)
4月、高森町内にグループホーム「未来」を開始(定員4名)
2003(H15)
清水基金の助成金を受け熊本県阿蘇郡高森町大字色見字下原口823番地の1の地に作業所(現在就労継続支援B型事業「就労支援センターたかもり」として利用)を新築
2006(H18)
10月、法律の改正により知的障がい者デイサービスセンターは高森町からの委託を受け高森寮地域活動支援センターに移行指定相談支援事業開始
2007(H19)
8月、平成18年度社会福祉施設等整備補助金を受け「多機能型施設高森寮」定員58名に改築
短期入所事業(定員4名)
法律の改正により指定障がい者支援施設「高森寮」となる
8月、ホーム「はなしのぶ」を事業開始(定員5名/現在6名)
12月、自律訓練棟を個室改装しホーム「さくら」事業開始(定員5名)
2010(H22)
8月、清水基金の助成金を受けホーム「すみれ」を改築事業開始(定員5名)
2012(H24)
2月、就労継続支援B型事業「就労支援センターたかもり」事業開始(定員20名)
6月、高森町からの委託を受け特定相談支援事業所・障がい児相談支援事業開始
2015(H27)
1月、高森敷地内にホーム「つばき」を新築(定員9名)事業開始 同時にホーム「高森」閉鎖
高森寮グループホーム事業 定員29名となる
2018(H30)
4月、保育所川尻保育園を幼保連携型認定こども園「かわしり子ども園」に移行

公開情報

  • 社会福祉法人 立正福祉会定款(平成30年4月1日現在)PDF
  • 社会福祉法人 役員名簿(令和1年6月27日現在)PDF

決算報告書

  • 平成30年度貸借対照表(平成31年3月31日現在)PDF
  • 資金収支計算書(平成30年4月1日~平成31年3月31日)PDF
  • 事業活動収支計算書(平成30年4月1日~平成31年3月31日)PDF
  • 障がい者支援施設 高森寮
  • 幼保連携型認定こども園 かわしり子ども園
  • 小麦と有精卵の店 六花亭